杭州線定期便 1月就航/北京首都航空 青森にも開設

update 2015/11/20 10:13


 函館市は19日、中国の北京首都航空(本社・北京市)が来年1月下旬に函館と杭州を結ぶ国際定期航空路を開設すると発表した。函館には毎週火、土曜日の2往復で、同時に青森空港にも毎週木曜日に1往復を運航する。北海道新幹線の開業をにらみ、青函圏周遊型の旅行商品を展開し、利用客の取り込みを図る考えだ。

 市港湾空港部によると、杭州線は12月に就航予定の中国東方航空に続き2社目で、中国と函館の路線は天津、北京線と合わせて3路線に、4社が週8往復を運航することになる。首都航空の路線開設は青森県が中心となって積極的な誘致を展開し、北海道、青森県への乗り入れは今回が初めて。使用機材はエアバス「A320」で全174席を予定する。

 同社日本支社(大阪)によると、12月に国土交通省への認可を申請、同月中には中国で旅行商品の販売を開始する見通し。青森と函館周辺を5〜6日間で周遊する商品も検討しているとし、就航直後に訪れる2016年の春節(2月8日)の休暇客の取り込みを図る。同支社は「来年3月からは日本で最新の新幹線を旅行に組み込むことができる。中国のメディアを活用してアピールしたい」としている。

 工藤寿樹市長は19日の記者会見で「中国や台湾で新幹線を活用して、北海道と東北の空港の組み合わせを考えてほしいと要望してきた」とし、青函圏の周遊拡大につながると歓迎。新千歳をはじめ、青森、仙台、羽田を組み合わせた路線開設に期待感を示し「函館には地理的な優位性がある。新幹線開業で別の動きが出てくるだろう」と期待した。

提供 - 函館新聞社

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