15年かけ街並み再整備 工藤市長表明
update 2015/11/19 10:15
函館市の工藤寿樹市長は18日、来春をめどに市の街並み整備を進める15カ年計画を策定する考えを示した。観光客に人気を博している西部地区の街並みのように歩道整備などを行い、各地域の特性、魅力を発信することをコンセプトとする考え。工藤市長は「歩いて楽しいと思われるような美しいまちづくりを進めたい」と述べた。
同日、市民会館で開かれた市町会連合会との懇談会で明らかにした。
2017年から10年間のまちづくりの基本姿勢や発展方向を定めるため策定を進めている次期市総合計画とは別に、遅くとも来年初夏までに策定・公表する予定。
工藤市長は1期目から緑豊かでゆとりのある「ガーデンシティ」の検討を進めてきたが、これまで具体的な事業の着手はなかった。
懇談会で同市長は、観光客の多くが金森赤レンガ倉庫群のあるウオーターフロントをはじめ、西部地区の街並みを優先的に周遊していると強調。計画は北海道新幹線の開業効果に依存することなく交流人口を継続的に増やす狙いで、各地域の歩道の再整備や街路樹、街路灯の取り換えなどを推進する考え。
ただ、街路灯などの整備は従前から行われており、市企画部は「西部地区の石畳などをベースに、観光地を中心にデザインやトーンなどの統一、民間企業と連携した事業などが考えられる」とする。
計画期間は2030年度の新幹線札幌延伸を見込んでおり、同市長は「(函館は)行き来で必ず立ち寄る。また、新千歳空港で飛行機を降りた人が札幌から新幹線で来やすくなるなど、函館にとって大きなチャンスだ」と強調。来年度予算に事業費を計上する見通しだ。
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