石川・桔梗 学習塾激戦区に…大手グループなど相次ぎ開校
update 2015/11/11 10:25
石川・桔梗地区で大手学習塾の新規開校が相次いでいる。少子化が進む中、需要が見込めるエリアで生徒の獲得を図る狙いで、同地区は激戦区へと様変わりしつつある。今後さらに同地区へ進出を検討している企業もあり、生き残りをかけた各社の争いは激しさを増しそうだ。
市教委がまとめた学校別の生徒数(5月1日現在)によると、小学校は北美原が最多で703人、桔梗が685人と続く。中学校は亀田が659人と最も多く、本通が581人、桔梗が489人。北美原小と亀田中は美原・石川地区が主な校区となっている。
こうした需要を見越し、集団指導をメーンとした「北大学力増進会」を市内で約10教室展開する進学会(札幌)は昨冬の桔梗会場(桔梗4)に続き、今夏に学園通り会場(石川町350)を開校。足立憲裕函館本部長は「市場調査をもとにした結果」と狙いを話し、生徒数は順調に伸びているという。
一方、「個別のニーズは高まっている」と強気なのは、「個別指導明光義塾」の林達哉統括教室長。市内5教室のうち3教室を人口密集エリアで運営する。今春新設した函館石川教室(石川町349)は開校半年で生徒約50人を集め、「約80人が通う美原教室のサテライトとして進出したが、ここまでは想定以上」とうれしい悲鳴を上げる。
市内の老舗学習塾「修成学院」(花園町)は昨春、桔梗町403に「修成学院個別」を開設。責任担当制で他塾と差別化を図り、本多智美代表は「保護者への豊富な情報提供が好評で、採算ベースに乗っている」と手応えをつかむ。
昨年から今年にかけて4教室増え、既存も含めこのエリアで主要企業6教室がしのぎを削っている中、練成会グループ(札幌)も虎視眈々(たんたん)と商機をうかがう。桔梗スクール(桔梗3)など市内・近郊に13教室を持つ「函館練成会」の安西利樹塾長は、「石川エリアは新規開校の候補地に入っている」とする。石川町314で「ニスコ進学スクール函館本部教室」を運営するニスコグループ(札幌)も巻き返しを狙っている。
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