ハトいたずらか 異物付着「鳥には致命的」

update 2015/11/8 10:14


 函館市松風町の公園で、白いテープのようなものが付着したハトが見つかったと、会社員男性から函館新聞に写真と情報が寄せられた。専門家は「人のいたずらで飛べない可能性も高く、鳥にとっては致命的」と指摘。野鳥への虐待が社会問題になる中、男性も「なぜこんなことを」と憤っている。

 5日午前6時40分ごろ、大門地区にある月光仮面の像付近で、通勤途中の会社員男性(54)がこのハトを目撃した。写真では、頭部と胴体右側の尾羽に平行する形で、白い物がついているのが確認できる。男性によると10羽ぐらいいたが「すぐに異変に気付いた。家を出る前にテレビのニュースで鳥の虐待問題をやっていたので、まさかと思った」と語る。

 元知内町職員で日本野鳥の会会員の竹田徹夫さん(64)は「尾羽は飛行機の尾翼と同じで、異物がつくと飛んだり着地の際に困難になる。頭のてっぺんにテープがつくことは自然界ではあり得ない。人間がハトを捕まえて貼りつけた可能性が高い」とみる。

 兵庫県伊丹市の公園では今月4日、胸に吹き矢と思われる矢が刺さったカモが見つかり、話題となっていた。

提供 - 函館新聞社

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