老人ホームに運営転換 椴法華高齢者福祉総合センター

update 2015/10/29 10:05


 函館市椴法華地域審議会(木下恵徳会長)の本年度第2回会合が28日、市椴法華支所で開かれた。同支所は椴法華高齢者福祉総合センター(新浜町188)の運営について、来年度以降、自立から要介護5まで入居可能な混合型介護付有料老人ホームに転換することを明らかにした。これに伴い市は、同センターの施設財産を無償貸与し、運営を委ねる方法での民営化を図る。

 同センターは介護保険制度が施行された2000年に新設。施設内に生活支援ハウス(定員17人)と老人デイサービスセンター(同20人)を設置し、09年以降、要介護2までを入居要件としている。開設当初は椴法華村社会福祉協議会が運営し、04年の合併後から市社協が施設運営を行ってきた。

 06年度から指定管理者制度を導入しているが、14年度の公募で、利用料金制を採用する老人デイサービスの次期期間の収支均衡が困難とのことから応募はなかった。本年度は特例により市社協が引き続き指定管理委託しており、その間、地域住民から要介護3以上の入居を求める声が上がっていた。

 施設転換による今後のサービスは、生活支援ハウスを混合型(定員18人)へ。老人デイサービスは新事業者による任意事業とし、生活管理指導短期宿泊(同1人)と配食サービス(17人利用)を廃止するとした。市は30日まで事業者の公募を行い、12月の定例市議会に同センター条例の廃止案を提出する。

 このほか、同地域のホテル恵風を管理運営する市椴法華振興公社の指定取り消しについて、委員から「どうして赤字経営になったのか、公社自ら説明するべきだ」と意見。木下会長は「プロによる運営が望ましく、期待は大きい」と述べた。

提供 - 函館新聞社

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