函館市文団協、白鳳章にアララギ会
update 2015/10/29 10:04
函館市文化団体協議会(文団協、安保天壽会長)は28日、本年度の白鳳(はくほう)章、青麒(せいき)章の受賞者を発表した。白鳳章は、函館アララギ会の1団体と、函館オペラの会の中村勝雄さん(74)、函館邦楽舞踊協会の西坂由美子さん(藤間扇生(せんお)さん、81)の2個人が選ばれた。青麒章は該当がなかった。贈呈式は、11月27日にロワジールホテル函館で開く「市民文化交歓のつどい」で行われる。
両章は函館市在往者か同市に活動拠点を置く団体、またはその団体に所属する個人が対象。白鳳章は、長年の活動が市の文化・芸術振興に貢献したことを評価。本年度で計113個人・団体が受賞となった。青麒章は、1年間(前年9月から今年8月まで)に行った文化、芸術活動で優れた実績を上げ、今後の活躍が期待される個人・団体が対象。同じく計74個人・団体が受賞している。
函館アララギ会(山県庸美(のぶよし)代表)は、1936年「ムラギモ短歌会」の後継団体として結成。これまでの月例歌会は732回に及ぶ。道南一円に在住する歌人の創作活動を支え、地域の文化向上に貢献してきた。山県代表は「道内でも有数の長い歴史の中で、携わってこられた多くの方々の尽力のたまもの」と話す。
中村さん=北斗市向野=は、93年の第3回函館市民オペラ公演で演出を手掛けて以来、本年度までの21回中14回を演出した。同会では舞台監督として活躍し、道南の音楽劇のほとんどを手掛けている。「初期に手掛けた公演の苦労が思い出される。活動を長く支えてくれた家族に感謝したい」と喜んだ。
西坂さん=七飯町本町=は、6歳で故松本幸枝師匠に入門。68年に藤間扇生の名を許され、これまでに名取りを8人輩出。現在も後進の育成に専念している。「大変光栄なこと。長く続けて来られたのも師匠や社中、協会の方々の支えのおかげ。今後も伝統文化の振興発展に尽力したい」と話した。
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