自然、景観、魅力 再構築を 恵山観光考えるWG発足

update 2015/10/22 10:14


 活火山恵山(618メートル)と山麓の恵山つつじ公園を中心とした地域の観光資源の掘り起こしを図るワーキンググループ(WG)の初会合が21日、市恵山支所で開かれた。同支所は来年度、恵山つつじまつり(5〜6月)以外に集客イベントを企画・実施する考え。津軽海峡を一望でき、登山可能な活火山の魅力再発信に向けた方向性を探った。

 WGは、老朽化が進んでいる同公園の再整備を視野に地域の活性化につなげようと発足。地域の自然や環境に精通した委員7人と渡島総合振興局、道森林管理局の職員計3人がアドバイザーに就き、函館高専の奥平理准教授を座長に選任した。松塚康輔支所長は「春はツツジ、秋は紅葉がきれいな場所。だが、恵山つつじ公園は老朽化し、魅力を出し切っていない」と課題を示し、奥平座長も「恵山の存在が希薄になっているのは否めない」と述べた。

 活性化案として来年から祝日となる「山の日」(8月11日)の制定を記念した登山会の開催、廃道となっている高原コースの再整備、エゾイソツツジなどつつじまつり後に見ごろとなる植物の情報発信、遊漁船を活用した海上からの野鳥観察などの提案があった。

 課題では、景観を阻害している旧恵山モンテローザ敷地(市有地)の構造物の撤去、登山コースや自然の見どころを網羅したパンフレット製作、道の駅「なとわ・えさん」の機能の拡充などが上がった。

 また、近年、不整地の山道を走る「トレイルランニング」の愛好者が恵山でも増えつつあるとし、自転車の持ち込みもあるという。委員の鎌鹿隆美さんは「トレイルランニングはそのうち市民権を得る」と指摘し、激突事故の防止対策など早期の議論が必要と提言した。

提供 - 函館新聞社

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