「白楊魂」継承誓う 函中部高創立120年式典

update 2015/10/18 10:24


 函館中部高校(千原治校長)は17日、同校で創立120周年記念式典を開いた。生徒や学校関係者ら出席者約1200人が「白楊魂(はくようこん)」の伝統を受け継ぎ、未来へつなげることを誓った。

 同校は1895(明治28)年開校。道内の公立普通科高校としては最も古く、創成期から政財界や文化芸術などの各分野で多くの人材を輩出してきた。これまでに3万3473人の卒業生を送り出している。

 式典は、83期生の南俊明さんが作曲した創立120周年記念委嘱作品「吹奏楽のための叙情詩・五稜の幻想」など、吹奏楽局が4曲を演奏して幕開け。千原校長は生徒へ「節目の年に在学していることを好機として本校の歴史と伝統に思いをはせ、高い志を抱いてほしい」と式辞を述べた。

 石川龍星生徒会長(3年)は「偉大なる先輩方に続いて社会のためになれるよう、自分で選んだ進路の実現を目指し、これからの高校生活を有意義なものにしていく」と述べた。その後、函館中学校校歌と同校校歌が演奏され、会場いっぱいに歌声が響いた。

 「白楊魂」は、同校が元町から現在地へ移転した1906年、当時の校長武田安之助氏と生徒らが植えたポプラに同校生徒の精神をなぞらえたもので、向上心や生命力、成長力を意味する。

提供 - 函館新聞社

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