保守用車両 安全走行支える JR北が導入

update 2015/10/10 10:14


 JR北海道は9日、来年3月26日の北海道新幹線開業を前に、保守用車両を配備したと発表した。今後導入する車両も含め、総額46億円をかけて7種類24台を用意、安全輸送の確保に向けて万全を尽くす。

 同社は今月に入り、七飯町の函館総合車両基地などに保守用車両22台を配備。来年1月以降、レールのゆがみを修正する「マルチプルタイタンパー」(約4億円)など2台を導入する計画だ。

 在来線との共用区間(約82キロ)は、レールが3本敷かれた三線軌道となることから、保守用車両もこれに対応。来年導入予定の「レール削正車」(約19億円)は、3本のレールを同時に削って、適正な形状に戻すことができるという。

 新幹線用の除雪車(約6000万円)は、9台投入。フランジャーと呼ばれる除雪用の鉄板は、全国では初めてとなる三線軌道の形状に合わせたタイプを採用している。

 このほか、新青森―新中小国信号場と木古内―新函館北斗間を走行し、支障物の検知を行う「確認車」(約1億2000万円)6台、架線の摩耗状態などを至近距離で検査するために使用する「高所作業車」(約1億円)4台などを導入した。

 同社は「安定輸送の確保やお客様の乗り心地の維持などを行うための最低限の投資。万全の状態で運行できるようにしたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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