急行はまなす最後の秋、週末や休日ほぼ完売

update 2015/10/9 10:22


 来年3月で廃止が決まった、札幌―青森間(479・1キロ)を結ぶ夜行急行列車「はまなす」が鉄道ファンなどから人気を集めている。週末や祝日の指定席はほぼ完売の状態が続いており、JR全社で唯一残る急行列車のチケットは、今後ますます入手が難しくなりそうだ。

 同列車は、青函トンネルが開通した1988年3月に5両編成でデビュー。現在は7両編成(定員313人)で、同区間を1日1往復し、約7時間半で結んでいる。

 JR北海道によると、特に人気が高いのが寝台車とカーペット車両。2両の寝台車両は、旧国鉄時代に活躍していたブルートレインを一部改造して使用している。「のびのびカーペットカー」と称した車両では横になって就寝でき、同様の車両を連結しているのは、全国でも首都圏と山陰地方を結ぶ「サンライズ出雲」など2列車のみだ。

 同社は9月16日、同列車を来年3月で廃止すると発表。北海道新幹線開業に伴う青函トンネルの架線電圧の変更で、従来の電気機関車が使えなくなるためだ。

 同日、札幌から青森まで同列車に乗車し、新幹線に乗り継いで東京へ向かった学生の金口健さん(21)は「北斗星に続いて、はまなすもなくなるのは本当に寂しい。今のうちにしっかりと目に焼き付けておきたい」と話していた。

 同社は廃止後の代替列車として、札幌―室蘭間を結ぶ特急「すずらん」を増便し、夜間に運行する方向で調整を進めている。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです