函館オペラの会 来月公演

update 2015/10/1 10:09


 函館オペラの会(大阪吉明会長、会員約80人)は11月8日午後2時から、市民会館(湯川町1)大ホールでプッチーニ作曲の歌劇「ジャンニ・スキッキ」を同会として初上演する。オーケストラによる演奏と歌劇の2部構成。9月24日に同館で、役者とオーケストラが初合わせをし、本番に向けた舞台稽古を開始した。

 同会は、1990年設立の「函館市民オペラの会」を昨年11月に改称。若年化を果たし、2012年の第20回公演「ファルスタッフ」以来3年ぶり、改称後は初となるオペラの公演にこぎつけた。

 「ジャンニ・スキッキ」は、1299年のイタリア・フィレンツェを舞台に繰り広げる全1幕の喜劇。大富豪・ブオーゾが亡くなり、その遺産を巡る騒動を描く。歌劇の役者は18人で、3月から週2回稽古をしてきた。楽曲は舞台のために編成されたオリジナルで、オーケストラは5月末から週1回のペースで練習に励んできた。

 ブオーゾの主治医役を演じる函館市のアルバイト山腋順子さん(42)は、今回初舞台を踏む新人4人のうちの1人。知人の勧めで参加を決めた。市内の混声合唱団に所属しているが、オペラは初挑戦という。「緊張していたが、練習を重ねるうちに楽しくなってきた。観客を笑わせたい。そんな演技ができたら」と意気込む。

 市内の声楽家で、出演もする島聖子事務局次長は「グランドオペラを演じていたころからは小規模になったが、歌唱やオーケストラ、舞台それぞれに磨きをかけてきた。オペラの魅力を十分に伝えるものにしたい。多くの方に楽しんでいただけたら」と来場を呼び掛ける。

 チケットは一般2500円、高校生以下は1500円。全席自由。同館や芸術ホール、松柏堂プレイガイドなどで扱う。

提供 - 函館新聞社

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