観光交流センター オープン向け準備着々
update 2015/9/27 10:23
【木古内】町が北海道新幹線開業に伴うJR木古内駅前周辺整備のメーン施設として建設し、来年1月にオープンする観光交流センター「みそぎの郷きこない」(本町338)の報道向け見学会が26日、同センターで開かれた。来年3月26日の開業までちょうど半年と迫った中、「道の駅」の登録を目指し、周辺の駐車場や機材の設置など着々と準備が進んでいる。
同センターは渡島4町、桧山5町の計9町による広域観光の拠点として、各町の特産品など約400点を販売する。昨年9月に着工し、今年9月1日に完成。2128平方メートルの敷地に、鉄骨造平屋建て843・3平方メートルを整備した。事業費は約4億円。
地元産の道南スギが持つ色合いや香りを活用し、木のぬくもりに包まれる内装。メーンエントランスを抜けると、町の伝統神事「寒中みそぎ」の由来となった故事に登場する羽衣や、波をイメージした和紙製のオブジェが出迎える。向かいには、観光コンシェルジュ2人が駐在する観光案内所とレンタカーカウンターを配置した。
交流スペースは利用者がゆったりと過ごせる広々とした空間で、子どもたちが杉玉4500個で遊べる木育用のプールも設備。寒中みそぎを紹介するシアターや歴史パネルもある。
世界的に活躍する料理人・奥田政行シェフが監修した道南食材を味わえるレストラン「どうなんde’s Ocuda Spirits」は4人、8人用の個室もあり、40席以上でくつろげる。また、24時間対応のトイレも整備。女性用は授乳室やパウダールームも併設している。
10月からは指定管理業務が開始。センター長となる町まちづくり新幹線課の浅利文博さん(64)は「やっと7合目まで来た。9町の魅力が伝えられるように、今後も準備を進める」と意気込んだ。
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