二次交通の整備加速 新駅−函館に快速バス、定期観光新路線も

update 2015/9/25 10:14


 北海道新幹線開業まで半年余りとなり、バスによる2次交通の整備に向けた動きが本格化してきた。大阪バスグループの北海道観光バス(函館市上湯川町)は来年3月、新函館北斗駅と函館市内を結ぶ快速バスの運行を新たに始める。北都交通(札幌市)は、同駅を起点とした定期観光バスの新路線を開設するほか、函館−札幌間の都市間高速バスを運行する各社は、全てのバスを同駅に乗り入れる計画だ。

 貸し切りバスを運行する北海道観光バスは、路線バス事業に初めて参入する。新路線は、同駅と湯の川温泉を起点とし、五稜郭地区のホテルや函館駅などに停車。1日10本程度運行し、ダイヤは新幹線と接続できるようにする。

 10月末までに道運輸局に申請し、来年3月から運行を始める予定。同社の佐々木元常務は「停留所が少ない快速タイプのバス。重い荷物を持った旅行客が、五稜郭や湯の川のホテルにスムーズにチェックインできるようにしたい」とする。

 一方、市内で定期観光バスを運行する北都交通は、正午ごろに新函館北斗駅を出発し、大沼に向かう便と市内の人気スポットを巡るルートを新設。既存路線の一部も、同駅が始点や終点となるようコースを変更し、観光客の取り込みを図る。

 また、来年3月の北海道新幹線開業に合わせ、函館−札幌間の都市間バス「高速はこだて号」を共同運行する北都交通など3社と、「函館特急ニュースター号」の運行を担う北海道バスなど2社は、全便を同駅に乗り入れる。

 2次交通の整備をめぐっては、函館バスが同駅と市内を結ぶ路線バスを1日100本程度運行する計画を明らかにしているほか、道は9月から、函館と倶知安・ニセコ地区を結ぶ高速バスの試験運行を始めている。

提供 - 函館新聞社


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