高齢者インフルエンザ予防接種 自己負担1500円に値上げ
update 2015/9/25 10:14
函館市は、毎年10月から3カ月間実施している高齢者インフルエンザワクチン予防接種で、本年度から自己負担額を500円値上げし1500円とすることを決めた。本年度からのワクチンの変更に伴うもので、市立函館保健所は「負担額は増えるが、これまで以上の予防効果が期待できる。積極的に受診して欲しい」としている。
同予防接種は2001年度から実施。市内在住の65歳以上と60〜64歳で心臓やじん臓、呼吸器などに障害がある人(身体障害者手帳1級相当)が対象で、自己負担額は昨年度まで1000円としてきた。
ワクチンは毎年度、厚生労働省が流行の主流となるウイルスを予測し、製造株を決定している。昨年度まではインフルエンザ3種類(A型2種類、B型1種類)に対応するワクチンを使用。本年度は国内の流行状況や世界のワクチン動向を踏まえ、B型を1種類追加し、4種類に対応するワクチンを導入する。
同保健所によると、これまでB型に対応するワクチンは、毎年国が2種類のうちどちらか1種類のみを適用してきた。ただ、全国的にB型のウイルスが2種類混在して発症するようになったことから、予防範囲を拡大するため新型のワクチン導入を決定した。
昨年度は対象者約8万3800人中、半数を超える約4万3200人が受診。市民税非課税世帯(生活保護世帯を除く)はこれまで通り自己負担を免除する。希望者は10月1日から12月31日までに、市内の委託医療機関(約170機関)で個別接種する。
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