遺愛高校に観光庁長官表彰
update 2015/9/24 10:14
日本の観光振興や発展に貢献した個人・団体に贈られる第7回観光庁長官表彰に、外国客船寄港時の通訳ボランティアなどで活躍している遺愛女子高校の受賞が決まった。英語科生徒を中心に2007年度から継続しており、同校は「生徒たちが楽しみにしている活動で、今後の励みにもなる。おもてなしの気持ちを持ってこれからも協力していきたい」と喜んでいる。
同校の活動は07年5月、函館に寄港実績のある客船では当時最大だった「スタテンダム」の初寄港に合わせて、市が協力を要請。以来、英語科生徒を中心に客船内に設置するインフォメーションデスクの案内役、シャトルバスが到着するJR函館駅前などでの観光ガイド、客船見送りセレモニーの定番となっている「いか踊り」にも参加。制服姿の生徒たちは乗客にも好評で、客船が函館を離れた後も電子メールを通じた交流が生まれるなどしている。
今年5月の「フォーレンダム」寄港時には、同校へのシャトルバスを走らせ、校舎内で書道や茶道体験などを提供して日本文化の発信にも協力。3年間を通じて生徒たちの英語力向上につながる活動と位置付けている。相川宏泰教諭は「海外留学に向けた練習になったり、大学進学後も英語ボランティアの活動を続けている卒業生もいる。学年を超えた生徒同士のつながりにもなっている」と話す。
市港湾空港部港湾空港振興課の鶴岡崇男主査は「受賞は生徒たちの頑張りの結果。函館のPRにも大きく貢献してもらっている。これからも継続して協力をお願いしていきたい」と話している。
同表彰は、魅力ある観光地づくりや訪日外国人観光客誘致などにつながる活動をした個人・団体を選定。本年度は、数多くの鉄道デザインを手がける水戸岡鋭治さん、「立佞武多(たちねぷた)」の復元や海外披露など伝統文化の発展に尽力する青森県五所川原市など、7個人・団体が受賞した。表彰式は10月1日、東京都内で行われる。
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