学校再編議論を前倒し、函館市教委

update 2015/9/23 10:21


 函館市教育委員会は、市立小・中学校再編計画で検討に着手していない各学校の再編計画について、来年度に一括して検討に入る方針を固めた。2012年度から計画的に検討を進めているが、統廃合の方針が固まらないために、校舎の耐震改修が進んでいない現状がある。廃校後の学校敷地の活用方法についても早期に方向性を示す必要があると判断し、全体スケジュールの前倒しを図る。

 市は11年度に同再編計画を策定。小学校46校を34校に、中学校28校を19校に統廃合する枠組みを示し、小中各7グループ、計4期に分けて検討する方針を示した。12年度から学校教育審議会での検討が始まり、第1期は、桐花、的場など7中学校を3校に再編し、統合校開校に向けた準備も進んでいる。

 今年1月には第2期の検討結果として、西、潮見、宇賀の浦の3中学校の統合を答申。現在進めている中部、北星など12小学校を7校とする再編の検討結果は16年度の早い段階で答申される見通し。

 市教委は、第2期の終了後に第3期として中学校4校と小学校3校、第4期として小学校2グループ計16校の検討を順次開始する方針だった。ただ、審議会への諮問から答申、保護者や地域の同意を得るまでには2年程度の時間がかかり、統合方針決定後も開校までも数年の準備期間が必要となる。第3期以降の各グループは、再編後の全体像を一括して示すことで、議論のスピードアップを図る方針だ。

 また、1〜4期の対象には含まずに、児童、生徒数の状況に応じて適宜検討するとしていた郊外や東部4地区の各グループも一括検討の対象に加える。この中には通学区域外からの就学を認める特認校の亀尾小中学校も含まれるが、近年、入学希望者が減少している状況や地域性にも配慮しながら、今後の在り方を検討するとしている。

提供 - 函館新聞社

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