ガソリン上昇「遠出は我慢」 秋の行楽に影響

update 2015/9/19 10:15


 このところ値下がり傾向にあったガソリン価格が9月半ばに上昇傾向に転じた。函館市内の主なガソリンスタンドでは、16日からフルサービスでレギュラー1リットル135円、セルフは132円で販売。19日からの秋の大型連休の行楽にも影響がありそうだが、期間中の価格は現状維持となる見通しだ。

 経済産業省・資源エネルギー庁が16日発表した石油製品価格調査結果によると、レギュラーガソリンの1リットルあたりの平均価格は135・4円で、10週ぶりに値上がりに転じた。中国への景気期待感から原油価格が上昇したためだ。

 市内の小売業者の担当者は「9月に入ってから値上がりの傾向はあるが、ひとまず連休中は価格の変動はないのでは」とする。

 石油情報センター(東京)は「ここ最近は中国の経済が減速した分、原油価格が低下していた。ただ、中国が元を切り下げたことで景気期待感が高まり、前週から値上がりに転じた」と説明。今後の見通しについて「来週末にかけて大幅な変動はないだろう」とみている。

 市内では18日現在で1リットル125円を切る店舗もあるが、昨春の消費税増税から消費者の節約志向に変わりはなさそうだ。毎回1週間分と決めて給油している50代女性は「連休中、車で遠出したい気持ちはあるが我慢します」と話し、普段からも燃費が悪くなるような運転は控えているという。

 一方、市が市内の卸・小売29店を対象に11日に行った価格調査によると、 家庭用灯油(1リットルホームタンク用)は平均79・88円(前月比2・51円安)、軽油1リットルで同114・48円(同5・61円安)、重油1リットルで同78・64円(同3・68円安)と値下がり。プロパンガスは5立方メートル平均で5956・45円(同20・9円高)、10立方メートルで9724・75円(同38・1円高)と値上がりした。

提供 - 函館新聞社

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