杭州線定期便が来月就航 中国本土3路線目
update 2015/9/11 10:06
函館市は10日、中国東方航空(本社・上海市)が中国・杭州市と函館を結ぶ定期航空路を10月27日に開設すると発表した。毎週火、土曜日の2往復で、国交省の認可後に正式決定する。中国との定期路線は、天津、北京に次いで3路線目で、さらなる外国人観光客増加が期待される。
同社は道内とは、上海と新千歳、旭川間のほか、北京−旭川間に定期便を運航し、函館が4路線目。今年2月には杭州−函館間にチャーター便を計6往復運航した。工藤寿樹市長ら官民による訪問団が7月、上海の同社を訪問し、新規路線開設を要請し、同社も函館との定期路線開設に前向きな姿勢を示していた。
使用機材はエアバスのA320(156席)。火曜日が午後4時、土曜日が午前11時半に函館着を予定する。杭州は名所旧跡が数多く残る古都の一つで、上海と高速鉄道で1時間程度で結ばれる。人口も1000万人規模の大都市。同社東京支店は「人口密集地との直通便開設は選択肢を広げる。北海道は中国で人気が高く、函館も有名だ。旭川や札幌の路線をみても搭乗率を確保できる勝算はある」とする。将来の増便の可能性は需要次第だとし、「自治体や空港の協力は欠かせない」とした。
市では運航初便に合わせて歓迎事業を予定。市港湾空港部は「トップセールスの成果が早期に実現し、うれしく思っている。中国からさらに多くの観光客に来ていただけると期待している」としている。
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