道南 野菜高値傾向 葉物昨年比2〜3割高
update 2015/9/7 10:42
9月に入り、道南の野菜が高値傾向だ。本州の天候不順の影響が主だが、地場産でも急激な気温低下に伴う品薄になっているほか、地元産の出荷時期が終盤を迎えたことなども高値傾向に拍車をかけている。
中島廉売(函館市中島町)の「天内青果」は「6、7月の天候不順が影響し、トウモロコシや枝豆の実入りが良くない」と指摘。「今年はヒグマの出没が多く、トウモロコシ農家がクマを恐れて収穫を避けていることも割高に拍車をかけている」とみている。
さらに、夏場の蒸し暑さと多雨で、ホウレンソウやレタス、小松菜などの葉物が傷み、地場産の出回りの少なさもあって昨年比べて2〜3割高いという。
昭和町のホクレンショップ函館昭和店(浜田将宏店長)では「ジャガイモや玉ネギ、ニンジンなどは安定した価格で推移しているが、本州産のナスやキュウリ、トマトは9月に入り気温が下がったことで品薄になり、割高になっている」と分析する。
日ごとに寒さが増す中、市民の心と体を温めるのは鍋料理。同店では「白菜やキノコ類などは昨年並みの値段で動き出しているが、葉物は今後の天候次第で高値がつく可能性もある」としている。
富岡町の主婦(53)は「今は地場産の野菜をメーンに買っているが、来月以降本州産の野菜の高値が家計に響くのではないかと心配」と懸念の声もあり、価格の動向に注目が集まる。
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