食育推進計画 3項目達成…函館市

update 2015/9/3 10:17


 函館市はこのほど、市独自の食育推進計画「はこだてげんきな子 食育プラン」(2011〜15年度)で掲げる評価結果をまとめた。学校給食における地場産食材の割合を増やす、虫歯のある子どもを減らすなど5項目のうち、4項目は「達成」または「改善傾向」とし、市や関係団体などによる食育推進に関する取り組みが効果を示した。

 同プランは国の食育推進基本計画に基づき11年3月に策定。子どもが規則正しい生活や好き嫌いのない食習慣に取り組むことや、市民一人一人が食育に理解を深めるようさまざまな施策を盛り込んだ。

 市が設定した5項目のうち、目標を達成したのは「子どもの肥満の割合が減る」「学校給食における地場産食材の割合が増える」「食生活改善推進員(ヘルスメイト)を増やす」の3項目。肥満については、「4カ月から3歳児を対象とした乳幼児健診において、おやつや飲み物の与え方をきちんと教えている」ことから、1歳半児は08年度比0・8ポイント減の0・5%、3歳児が同0・6ポイント減の1・8%で、ともに「現状値以下」の目標を達成した。

 給食は、学校給食で使用しやすい加工食品の開発が積極的に行われたことや、海藻類では函館産が昨年度に6割を占めた。ヘルスメイトはヘルシーランチの作り方を教えたり、幼稚園児に食の重要さを伝える「パクパク教室」をボランティアで行うなどし、昨年度は、09年度から6人増の99人で活動した。

 一方で「虫歯のある割合が減る」は、3歳児が目標の25%に対し21・5%と達成したが、1歳半児は目標を0・8ポイント下回る3・8%で「改善傾向」と評価。また、「朝食を必ずとる子どもの割合が増える」は中学1年が「改善傾向」、小学4年は「変化なし」とした。

 市は過去5年間の評価結果を検討し、本年度中に「第2次食育プラン」(16〜20年度)を策定する予定。同課は「家庭の事情などもあると思うが、なるべく早い段階から食育を意識づけられるよう、各種団体と連携した取り組みを行う必要がある」としている。

提供 - 函館新聞社

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