湯川海水浴場、利用客増加

update 2015/8/21 10:08


 函館市教委は、今シーズンの湯川海水浴場(根崎町)の利用状況をまとめた。昨年度比995人増の1万9932人で、開設以来最低の人数だった昨年度を上回ったが、2万人には届かなかった。老朽化が進んでいる同海水浴場のネットは、2010年度の調査で本年度まで使用可能とされており、来年度に開設するかどうかは現段階で不透明な状況。近くネットの損傷度調査を行って判断する。

 今シーズンは7月18日から8月18日までの32日間開設。陸側のネットが砂でこすれて傷みが激しいことを踏まえ、昨年度から砂浜側にネットを引き寄せて運営している。

 7月の利用客は4566人で昨年度の約6割と低調に推移していたが、8月は好天が続き、昨年度比36%増の1万5366人と伸ばした。昨年は悪天候が続き、遊泳を制限した日が計6日間あったが、今年は1日と少なかった。

 同海水浴場の利用客は約6万人が利用した2004年のピーク時(開設59日間)から年々減少傾向となっており、市教委スポーツ振興課は「利用の中心となる小・中学生や高校生の減少が影響している」とみる。

 また、7月25日から8月18日まで開設した入舟町前浜海水浴場は、前年度比36人増の2653人とほぼ横ばいだった。

 湯川はネットの老朽化や年間約4000万円の維持費が問題視され、13年度には廃止が取りざたされたが、ネットが15年度まで使用可能だったことから開設を継続した。市教委は今月下旬にもネットを引き揚げ、傷み具合を目視で確認するほか、ロープの強度も試験し、来年度以降も開設できるかどうかを判定する。同課は「来年度予算の関係上、9月中旬には方針を決めたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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