「市民交流プラザ」整備設計業務事業者に乃村工藝社選定

update 2015/8/20 10:08


 函館市は19日、市内本町の旧グルメシティ五稜郭店跡地で建設中の複合ビルに整備する「市民交流プラザ」の整備設計業務事業者に乃村工藝社(東京都港区)を選定したと発表した。若者世代を中心とした創作活動のほか、新たな発信などを行う活動を支援するための空間活用や運営計画を高く評価した。

 マンション併設の地上19階、地下1階建てとなる複合ビルは、本町地区の集客拠点として整備し、2017年3月の完成を予定。市が整備する同プラザは4階に入居する。設計業務事業者はプロポーザル方式で公募し、3者が応募。整備基本計画策定業務も担当した同社を最適提案者に選定した。

 提案では、施設の基本コンセプトの「函館のまちを舞台に未来を創る人たちを育む場」に沿って、多目的に活用できる空間を最大限に利用。施設を訪れた若者同士が興味を持ちやすいプログラムやプロジェクトの企画・運営を支援する活用案などを示した。また、内装には道南杉など地元素材を使用し、倉庫や石積の防波堤など、函館の既存資源をイメージした空間とすることなどを盛り込んだ。

 設計業務の成果品は年内に市に提出。市は16年度予算に整備事業費を計上する方針。市経済部中心市街地再生担当は「函館の魅力を高め、若者たちが希望を見いだせる施設を目指している。若者たちが興味を持って取り組める提案があった」としている。

提供 - 函館新聞社


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