お盆期間 航空機好調 列車は微減
update 2015/8/19 10:23
JR北海道と航空各社は、お盆期間の利用実績をまとめた。函館発着便の利用者は、航空機がおおむね好調だった一方、列車は運休などがあった影響で前年を下回った。また、函館市内の主要観光施設は、集客が見込める週末に悪天候が続いたため、来場者数は伸び悩んだ。
航空各社は、7〜16日の利用者数を集計。主力の函館−羽田線は、機材を小型化した日本航空(JAL)が前年同期比14・8%減の1万3572人、全日空(ANA)は同6・1%増の2万2102人。全日空函館支店は「外国人旅行客が下支えしているが、国内の旅行客は新幹線が開業した北陸エリアにかなり流れている」と指摘する。
大阪方面は、日本航空の伊丹線が同62・5%増の1365人。全日空は、関西線と今春運航を再開した伊丹線の合計で5403人となり、前年の関西線の利用者数を22・4%上回った。このほか、全日空の函館−名古屋線は同10・2%増の5289人、北海道エアシステム(HAC)の函館−丘珠線は同8・1%減の1793人だった。
本州方面に向かう列車の7〜17日の利用者は、同3%減の8万8800人。13〜16日の期間、北海道新幹線開業に向けた総合検査実施に伴い、夜行列車が運休したことなどが影響した。札幌方面は同2%減の9万人。特急「スーパー北斗」は、昨年と変わらず1日10往復運行した。
一方で、お盆休みのピークとなる13〜16日の観光施設の利用者は、函館山ロープウェイが同16・5%減の3万663人と、期間中の天候不順が影響した。また、五稜郭タワーの搭乗者も同10・3%減の1万7719人にとどまった。
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