中央署 飲酒運転根絶対策専門チーム発足

update 2015/8/14 10:21


 函館中央署(堀内巖署長)は13日、同署で飲酒運転根絶対策専門の「函中SDDプロジェクトチーム」の発足式を行った。道警で飲酒運転を取り締まる専門チームの発足は初めてで、市民に飲酒運転の危険性を呼び掛け、飲酒運転を許さない社会環境づくりを推進する。

 道内での飲酒絡みの交通事故は、砂川市で6月に起きた一家5人死傷事故や、昨年7月に小樽市で女性4人死傷事故などが発生している。同署管内でも飲酒が関係する人身事故は前年同期比5増の8件と増加しており、根絶に至ってないことから専門チームを発足した。

 「SDD」は「ストップ・ドランク・ドライビング」の頭文字で、同署の稲井幹樹交通第二課長をリーダーに20人で編成。主な業務として@飲酒運転の危険性の広報と啓発A飲酒運転などの情報を収集し、効果的な検問や取り締まりの実施B酒類を提供する飲食店などに対し、根絶に向けた取り組みの協力要請などを行い、交通事故を抑止する−を挙げた。

 発足式で堀内署長は「管内の飲酒運転に絡む交通事故の根絶に向け、今後奮闘努力することを期待する」と訓示。リーダーの稲井交通第二課長は「道民生活の安全と安心を確保するため、チーム一丸となって取り組むことを誓います」と宣誓した。式後は、酒類を提供する飲食店を訪れて取り組みへの協力を呼び掛けた。

 同署によると、12日までの人身交通事故件数は前年同期比47件減の401件、死者数は同3人減の1人、負傷者は同79件減の481件と、いずれも減少している。

提供 - 函館新聞社

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