ダイエーのオレンジ看板 8月で見納め

update 2015/8/11 10:31


 市民に長年親しまれた大手スーパーマーケット・ダイエーのオレンジ看板≠ェ8月末で見納めとなる。流通大手イオン(本社・千葉市)が今年1月にダイエーを完全子会社化、9月1日から道内のダイエー系列の店舗が「イオン」「マックスバリュ」となるためだ。近隣住民らは、慣れ親しんだダイエーの名がなくなることに、寂しさや戸惑いの声を上げている。

 イオンは4月、ダイエーの事業再編計画を発表。9月1日付で、ダイエーが持つ道内17店を傘下のイオン北海道(札幌)とマックスバリュ北海道(同)に移管する方針を打ち出していた。

 函館・近郊では、ダイエー湯川店と上磯店がイオンに、柏木店などグルメシティ4店がマックスバリュとなる。すでに一部店舗では屋上看板の取り外し工事が始まっており、建て替えを行う深堀店は閉店セールを実施している。

 函館市民にとって、ダイエーのトレードマークは、店舗が「ホリタ」として営業していた時代からなじみのあるもの。市内の主婦(65)は、「ホリタの時から当たり前のように買い物に通っている。時代の流れなのかもしれないが残念です」と名残惜しむ。また、別の主婦(48)は「店名が変わっても、不便にならないようにしてほしい」と注文をつける。

 函館地区で、現在の2店から6店へ増えるマックスバリュ北海道の担当者は「ダイエーが築いてきた強みを生かしながら、地域に合った商品構成を考え、お客様に迷惑をかけないよう展開していきたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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