市税収入325億円に増加、函館市昨年度

update 2015/8/11 10:30


 函館市はこのほど、2014年度の市税収入総額をまとめた。金額は固定資産税や法人市民税の伸びが影響し、前年度比9220万円増の325億8636万円。現年度分と滞納繰り越し分を合わせた収納率は93・6%、同1・1ポイント増となり、4年連続で向上した。

 市税務室によると、決算見通しでの市税全体の調定額は、現年度分が325億5709万円、滞納繰越分が22億6886万円。収入額は現年度分で319億8936万円(収納率98・3%)、滞納繰越分は5億9700万円(同26・3%)となり、いずれも前年度を上回る収納率を確保した。滞納繰越分に関しては2・1ポイントの向上で、同室は「滞納者に対する差し押さえなどの対策が効果的に働いた」としている。

 今回増加が大きかった固定資産税は、評価替えの影響がなく家屋の新増築が顕著だったことから、同1億1603万円増の127億5684万円に改善。収入の柱となる市民税は、個人が所得の伸び悩みなどから、前年度比34万円減の111億1762万円と横ばい。法人は、金融・保険業やサービス業、建設業の業績が好調に推移したことで、同6001万円増の29億9634万円となった。

 一方で、たばこ税は同1億857万円減の26億916万円。同室は「健康志向から喫煙者の減少と、税率の低い安値のたばこを購入する傾向にある」とみている。

 市は誠意が見られない滞納者に対する差し押さえの強化や、夜間催告などを実施。コンビニ収納は5年連続で収納率が上がっているという。本年度当初予算では昨年度の動向を踏まえて313億8800万円、収納率93・3%を見込んでおり、「滞納者の状況に応じた対策を効果的に行い、収納率向上につなげたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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