旅券発給 平成で最低 国際情勢の不安定など

update 2015/8/10 10:08


 渡島総合振興局は、2015年上期(1〜6月)の管内一般旅券(パスポート)の発給状況をまとめた。発給数は前年を7・6%下回る2156人(男性1038人、女性1118人)で、平成に入って最低となった。円安の進行により海外旅行のお得感≠ェ薄れたほか、国際情勢の不安定化、若者の海外旅行離れなどが要因とみられる。

 道からの権限移譲を受けている市町で発給した分を含む。種類別では、10年旅券が前年比2・4%減の1203人、5年旅券が同13・3%減の953人。

 年齢別では40代、50代を除き、全ての年代で前年を下回った。40代が同1・3%増、50代が同5・9%増と伸び率は低かった。

 市町別では松前、福島、森、長万部の各町で前年より増加。函館市が同8・9%減の1554人、北斗市が同18・6%減の184人、七飯町が同7・6%減の133人。3市町合計で1871人となり、全体の9割近くを占めた。

 1989(平成元)年以降の上期の旅券発給の推移は、2000年の5916人をピークに、米国同時多発テロ事件やサーズ(SARS)騒動などで03年に最低の2256人まで落ち込んだ。今回はこれを下回る低水準となった。

提供 - 函館新聞社

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