棒二森屋 店内大改装へ 食品売り場一新

update 2015/8/6 10:19


 棒二森屋(函館市若松町)は、来年3月の北海道新幹線開業を見据え、店内を大幅にリニューアルする。7月下旬に行った書店や和物雑貨コーナーの拡充に加え、9月上旬には、本館地下の食品売り場の大規模改装に着手。さらに、道南の人気スイーツを一堂に集め、カフェスタイルで提供する新フロアを来春までに創設し、地元市民や観光客の集客増を狙う。

 新装する食品売り場は「デパ地下のようなイメージ」(岩岡正剛店長)とし、総菜の品ぞろえを強化。世帯人口の少ない買い物客のニーズに応えるため、量り売りも行う。

 販売ブースには、名物の「やきとり弁当」を提供するハセガワストアも登場。農家と連携し、新鮮な野菜や加工品を販売するコーナーもあるほか、イートインスペースを設け、購入したグルメをその場で味わえるようにする。また、ハムなどを提供する「カール・レイモン」のブースがアネックス地下に移動し、ホットドッグなどの販売を始める。

 売り場の改装費は7000万円程度を見込み、31日から本格工事に着手。9月9日をめどに部分営業を始め、同25日にグランドオープンを予定している。

 さらに改装の重点の一つは「カフェ&スイーツ」コーナーの設置。同店は、毎年秋に人気催事「はこだてスイーツフェスタ」を開いており、来春以降は、函館近郊の人気和洋菓子を常に楽しめるようにする。地元のコーヒー店などと提携し、こだわりのドリンクも提供する計画で、岩岡店長は「函館の新たな名物としたい」と意気込む。

 このほか、増加する外国人客に対応するため、免税手続きを行う専用カウンターを秋までに設置する予定。岩岡店長は「市民や国内外の観光客が、欲しい時に欲しい物を欲しいだけ買える。気持ちよく買い物できる環境作りとおもてなしをもう一度考え、駅前の老舗百貨店として役割を果たしたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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