アイヌ工芸の世界紹介 北方民族資料館
update 2015/8/3 10:06
末広町21の函館市北方民族資料館(村井博明館長)で、今年度の収蔵資料展「アイヌ工芸・匠の技〜削る・彫る・刻む」が開かれている。これまで同館で紹介する機会の少なかった資料に視点をあて、アイヌの人々が伝統的に受け継いできた生活用具から、木彫工芸品を中心とした展示を通して、信仰や儀礼に代表される精神文化や伝統的なアイヌ工芸の世界を紹介している。同館を運営する函館市文化・スポーツ振興財団の主催。
会場には、美しい文様が施されたイタ(盆)やマキリ(小刀)、イクパスイ(捧酒箸)など約60点のほか、道具になった樹木などもたくさんのパネルと共に展示する。江戸時代当時の暮らしの様子を記録した資料として舟や家の模型も展示している。
同館の長谷部一弘学芸員は「明治時代に集められた貴重な資料。この機会にじっくり見ていただきたい」と話し、来場を呼び掛ける。11月3日まで。入館料は大人300円。大学生以下150円。9月9日のみ休館。問い合わせは同館(電話0138・22・4128)へ。
提供 - 函館新聞社
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