だしソムリエ協会、コンブ漁を見学

update 2015/8/2 10:18


 だしソムリエ協会(東京、鵜飼真妃代表)は1日、函館市南茅部地区を初めて訪れ、マコンブ漁を見学した。和だしの代表的な素材のコンブの生産現場を知るため、ツアーを組んで全国から27人が参加。最高級のだしがとれる南茅部産マコンブの魅力を肌で感じ取った。

 協会は2010年に設立。だしソムリエ検定(1〜3級)を行うなどして天然だしの文化継承に力を入れている。だしをテーマにしたツアーも行っており、コンブの現場ツアーは2013年の根室管内羅臼町に次いで2回目。今回は函館をはじめ、札幌、仙台、東京、名古屋、広島などから有資格者や認定講師が参加。南かやべ漁協(鎌田光夫組合長)が協力した。

 一行は午前5時から、臼尻漁港で養殖コンブの水揚げ作業を見学。漁協の吉崎欣也常務が、浜の苦労や工夫を説明した。参加者は肉厚で幅も広いコンブを手に取りながら、真剣な表情で耳を傾けていた。

 鵜飼代表は「人手不足が課題になっていると聞き、もっとコンブ漁が魅力ある職業だということを広く知らせれば、後継者育成につながるのでは」と話した。

 ジャズ歌手で、食の専門家と二足のわらじを履いている亜樹山ロミさん(東京)は「養殖ロープの太さやコンブの根っこなど、現場に来て初めて知る面白さがたくさんあった。本物のだしの良さを広めていきたい」と笑顔を見せた。

提供 - 函館新聞社

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