厚沢部で農業手伝い0円免許合宿

update 2015/7/30 10:17


 【厚沢部】町内の有志が整備した宿で共同生活をし、農作業を手伝いながら、そのアルバイト代で車やバイクの教習費用を賄う「0円免許合宿」が今夏、町内で初めて行われる。アルバイトの日数など各種条件がそろえば“0円”で免許取得が可能。主催者は雄大な自然と自慢の食、町民との触れ合いをアピールしながら、繁忙期を迎える農作業の担い手として期待をかけている。

 農繁期の学生らのアルバイト受け入れなどを目的に、今春に町内当路地区の農家が中心に立ち上げた任意団体「厚沢部農楽会(のうらくかい)」(斉藤武雄会長)と「厚沢部ドライバーズスクール」(高田一弥社長)が共同で企画。普通二輪と大型特殊免許取得(各4人)を基本に特別プランをつくった。

 期間は8月24日〜9月25日の約1カ月間。最短滞在は3週間(教習日、農業日を含む)で、アルバイト日数次第では免許取得費に達しない場合がある。トウモロコシやカボチャ、キャベツなどの収穫作業で、アルバイト代は一日6000円。24日間で14万4000円となり「二輪教習費用分を差し引くと黒字になる」という。アルバイト代は滞在最終日に現金で支払う。参加者は町内で共同生活を行い、利用料は教習費用に含まれているため、別途支払いは発生しない。

 厚沢部の8月の平均気温は26度で「避暑地の軽井沢に似ている」とPR。農楽会関係者は昨年、夏休み中の大学生を町内の農家に紹介し、独自のアルバイト事業を成功させた実績があり、住民や行政から高い評価を得ている。

 応募締め切りは8月9日で、多数の場合は抽選。農楽会事務局の荒木敬仁さん(23)は「(免許取得を希望する)皆さんによりよい経験ができるよう、一生懸命サポートしたい」と話している。

 詳細はインターネット「0円免許合宿」で検索。問い合わせは同ブログへ。

提供 - 函館新聞社

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