道南の物販施設、サービス強化へ…道新幹線開業に向け道が支援
update 2015/7/30 10:15
来年3月の北海道新幹線開業に向け、道は北斗市と木古内町の新駅に新設されるアンテナショップでの商品・サービスを充実強化するための支援を行う。店舗の成功には消費者志向に合った商品・サービスの提供が求められており、対応が急務と判断した。鹿部町や七飯町では道の駅開設も計画されており、道南の物販機能を担う施設のサービス強化につなげる考えだ。
北斗では、新函館北斗駅に合築する市観光交流センター内にアンテナショップが開設される。木古内では、駅前に観光交流センター「みそぎの郷きこない」が渡島西部4町と桧山南部5町が広域連携する拠点としてオープンする。
道が開設し、軌道に乗った道産品アンテナショップップ「どさんこプラザ」の強みを生かし、各店に運営ノウハウを伝授。今秋には函館でセミナーを開き、外部専門家からノウハウの習得に加え、商品のブランド化戦略を学ぶ。要請に応じてどさんこプラザの店長らを各店に派遣し、店舗運営成功のこつを伝える。
このほか、アンテナショップ運営マニュアルを600部作成し、運営者側のレベルアップを図る。道南アンテナショップ共通ブックも1万部作り、消費者向けにアピールする。本年度の補正予算に事業費約800万円を盛り込んだ。
道の駅は鹿部が2016年2月、七飯が17年春のオープンに向けて準備を進めている。既存の道の駅でも商品構成やディスプレイ、接客などさまざまな要素が絡まって成り立っていることから、一つ一つを検証し質を高める努力が必要となっている。
渡島総合振興局は「新幹線開業を契機に、道南では物販施設が増える傾向にある。アンテナショップや道の駅での課題を解決しながら全体の底上げを図り、リピーター獲得につなげたい」(商工労働観光課)としている。
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