函館市8月から有楽町に移住PRブース
update 2015/7/29 10:07
函館市は8月1日から、首都圏の移住希望者向けに東京都内にPRブースを設置する。JR有楽町駅(千代田区)前にある東京交通会館5階の移住相談窓口「ふるさと回帰センター」に独自ブースを開設。若い世代にも地方移住の関心が高まっており、移住者向けの小冊子や各種情報誌を置いて、函館の居住環境についての情報を発信する。
市企画部企画管理課によると、市は2012年度まで北海道移住促進協議会に加盟し、移住者誘致に取り組んでいたが、退会後は単独でプロモーションなどに取り組んできた。市内では市地域交流まちづくりセンター内に移住者向けのサポートデスクを開設。移住者同士の交流を深めるなど、移住後のサポートに重点を置いた施策を進めている。
同センターには全国40の自治体がブースを開設。大半が県単位の出展で、昨年1年間に移住希望者から約1万2000件の相談を受け付けた。「団塊の世代」の定年退職時期が重なった2008年には利用者の約4割が60歳代以上で、20〜40歳代は約3割だったが、昨年の統計では20〜40歳代が5割を越えるなど、働き盛り≠フ世代の移住希望者が増えているという。
市は、検討者向けのガイドブックのほか、観光や介護、子育ての情報を提供。市内で発行されている求人や住宅情報誌なども置き、幅広い年代層に函館の状況を知らせる。
ブースは本年度末まで開設を予定。同課は「函館はコンパクトにまとまったまちで、新幹線開業で交通機関の利便性も高まる。函館に興味、関心を持つ人がどの程度いるのか、効果を検証したい」としている。
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