天然マコンブ漁解禁

update 2015/7/18 10:29


 「白口浜」に位置する函館市南茅部地区で17日、天然マコンブ漁が解禁された。朝日を浴びて褐色に輝くコンブが水揚げされ、浜は活気に包まれた。

 南かやべ漁協大船支所では午前5時、大舟漁港から出漁した船が前浜で3時間の漁を行った。漁業者は箱めがねで海底をのぞき、マッカ(さお)でコンブをねじり採った。コンブを積んだ船が岸壁に着くと、トラックに搭載したクレーンで次々と水揚げした。

 大船の漁業丸谷光日東(みつひと)さん(44)は「今年は繁茂状況があまり良くない。量は少ないが、実入りは良好。養殖と同時に行っており、これから忙しくなるね」と話した。天然の採取作業は9月まで続く。

 道総研函館水試は「今年は豊漁だった昨年に比べて海域の水温が高めに推移している」としている。

 南茅部のマコンブは、朝廷や将軍家に献上されていたことから「献上昆布」とも呼ばれる高級品。

提供 - 函館新聞社

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