近づく開業500人実感 新函館北斗駅で見学会
update 2015/7/14 10:27
【北斗】来春の北海道新幹線開業に向け開業ムードを高めようと、渡島総合振興局、北斗市、道新幹線建設促進道南地方期成会は12日、新函館北斗駅(市渡)の一般見学会を開いた。500人が駅構内を見て回り、北海道でも鉄道新時代の幕開けを実感した。
道南が待ちわびた新幹線開業まであと8カ月に迫り、駅舎は完成間近。2・2倍の関門をくぐり抜けた地域住民が期待を胸に、ひと足早く駅構内に足を踏み入れた。
見学に先立ち開会式があり、高谷寿峰市長が「駅前のにぎわい創出に向けて企業誘致を続けており、同時に観光振興も図っている」とあらためて決意を示した。前田一男、逢坂誠二両衆院議員もあいさつした。
駅舎はトラピスト修道院のポプラ並木をイメージした白い樹林フレーム構成や道南スギを使った天井、道内で初めてれんがが製造された地という北斗市にちなんでれんがを内装の一部に使うなど、随所に北斗のまちを感じられる工夫を凝らした。また、階段を使わずに新幹線と在来線を乗り換えできることも特徴だ。
函館凌雲中2年の川村恵利緒君(13)は「駅構内もホームも広くてきれい。新幹線で鹿児島まで行きたい」と笑顔。函館市の主婦畑初恵さん(91)は「きれいで素晴らしい。新幹線に乗る機会があるかどうかは分からないが、開業が待ち遠しい」と話した。
駅舎は9月3日に完成する予定。
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