新駅舎 膨らむ期待…木古内で見学会
update 2015/7/12 10:29
【木古内】来年3月開業予定の北海道新幹線木古内駅舎で11日、初めての見学会が開かれた。一般参加者や来賓ら約250人が道南スギをふんだんに使った駅舎や眺めの良いホームなどを訪れ、新幹線到来への期待感を膨らませた。
同駅開業記念事業実行委員会などが主催。鉄筋コンクリート造り2階建ての同駅舎は延べ床面積1850平方bで、2013年6月に建築工事に着手、今月24日の完成を予定している。
駅のテーマは「波と森のプロムナード」。天井は道南スギや集成材を使ったトラス構造(三角形)で、寄せては返す「波のうねり」を表現した。高架下の駅舎は全国的にみて面積は小さく、待合室や授乳室などはコンパクトに配置した。高架橋のコンクリート柱はそのまま生かし、コストを低減している。
地上から約9bの高さに位置するホーム(長さ263b)に上がると、窓から海と街並みが展望できる。コンクリート路盤上にあるレール3組は「上り」「通過のみ」「下り」の2面3線の相対式だ。
見学会は数グループに分かれて実施。親せきらと4人で参加した同町の中山詩乃さん(22)は「道南杉の雰囲気が良く出ていた。新幹線が開業したら、すぐに行きたい」と声を弾ませた。
大森伊佐緒町長は「周辺設備の整備も着々と進む中、改めて町民の皆さんが抱える新幹線への夢を、現実的に感じてもらえたと思う」と話した。
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