ワインベリーのスイーツ開発へ、末廣軒

update 2015/7/9 10:25


 【北斗】洋菓子の製造・販売を手掛ける「末廣軒」(北斗市中央2、佐々木博史社長)は、道南の新品種果実「ワインベリー」を使った新商品スイーツの開発に乗りだす。国から農商工連携事業計画の認定を受けて取り組む。来年3月の北海道新幹線開業を見据え、新たな銘菓、観光土産の一つとして定着させたい考えだ。

 函館市東畑町の農業北井里佳さんが約80eで栽培したワインベリーの果実を、食品製造業「はこだてSinアグリファーム」(北井清一社長)が全量買い取りジャムソースに加工、末廣軒にスイーツ原料として供給する。道中小企業家同友会が両者をマッチングし、連携事業を展開することになった。

 末廣軒はロールケーキやシェイク、ムースなど6種類を開発し、食べ歩き商品や土産品両方の需要を見込む。百貨店での催事販売も予定しており、年内にも商品化を目指す。

 8日に市商業活性化支援センターエイド03でキックオフ会があり、佐々木社長らが認定書を受け取った。同社はワインベリーの商品展開を「重要な経営戦略の一つ」(佐々木社長)と位置付け、道南を代表する観光資源へ育て上げる考え。

 ワインベリーは東アジア原産で、加熱しても赤くきれいな発色を保つのが特徴。果実は直径2〜3aで、7月末から8月上旬にかけて収穫する。アントシアニンを多く含み「注目の次世代ベリー」と呼ばれる。北井さんのみが栽培しており、育種権を申請中。

 道経済産業局によると、農商工連携は2008年度から認定が始まり、道南での認定は今回で8件目。今回は5年間の計画で、5年で最大2500万円の補助金が受けられる。

提供 - 函館新聞社

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