寺下さんが伝統的建造物マップ作成

update 2015/7/7 10:20


 函館市元町10の伝統的建造物「旧三浦家住宅」に住み、今年4月から「はこだて町並み資料館」として住宅を一般開放している寺下浩二さん(62)がこのほど、西部地区中心部の歴史的な建物を紹介する「はこだて伝統的建造物散策まっぷ」を作成した。建物のイラストを掲載し、観光客や市民が歩きやすいよう配慮している。

 マップは西部地区のうち、元町、末広町と大町に点在する市指定の伝統的建造物54件と、市地域交流まちづくりセンターや市文学館など、景観形成指定建築物11件を掲載している。

 ベイエリアの「BAYはこだて」からスタートし、見た人が散策しやすいルートを考えて番号を付けている。裏面には建築年や建物の構造のほか、和風、洋風、和洋折衷といった様式を掲載。さらに国際貿易港として開港後の歴史や西部地区の町並み形成の過程、各建築様式の特徴などをコンパクトにまとめている。

 寺下さんは昨年7月に同住宅を購入して函館に移住。東京で公務員をしながら、趣味で全国各地の伝建保存地区を歩いた経験をヒントに作成を思いついた。マップはセピア調で統一し、イラストは同地区の町並みを描き続けている東豊司さんが手掛けた。

 マップ作成に向けて何度も西部地区を歩き、コースを考案した寺下さん。「いろいろなタイプの住宅があることを知ってほしい。まち歩きや修学旅行生の課外学習などに活用してほしい」と話している。

 A3判カラーで5000枚作成。1枚100円で、同資料館、市地域交流まちづくりセンター(末広町4)、元町珈琲館(元町31)とギャラリー村岡(元町2)で販売している。

提供 - 函館新聞社

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