食通じ交流深める…函短大付設調理製菓専門学校が「賞味会」

update 2015/7/5 10:23


 函館短大付設調理製菓専門学校(野又淳司校長)で4日、学生が調理や接客で客をもてなす「函館賞味会」が開かれた。渡島・桧山管内の首長や行政関係者らが一堂に会し、食を通じて交流を深めるとともに、道南で食のネットワークを構築しようと機運を高めた。

 賞味会はこれまで、学生の研修の場として過去90回、同校の講師らを招いて開催してきた。今回は内容を一新するにあたり、野又校長自らが両管内の18市町で趣旨説明に奔走。1年間掛けて準備してきた。

 学校関係者のほか、知内、奥尻、鹿部、上ノ国、乙部の5町から15人が出席。賞味会に先立って行われた研究会では、この日の料理に使用される特産品について、各町の代表者が食材の特長を説明した。

 同校の吉田徹教頭を中心に学生7人が調理に腕を振るい、テーブルセッティングや接客も学生が担当した。出席者は、上ノ国のフルーツポークを使ったリエットや知内のマコガレイのソテーなど、フランス料理のフルコースを堪能。食材の良さを生かした味わいを絶賛していた。

 終了後、調理師科1年の大平晴路(じょうじ)君(19)は「おいしいと言ってもらえて、これからのやりがいにつながる」とほっとした様子。知内町の大野幸孝町長は「素晴らしいの一言。特産品を使った新たな料理を開発するなど、これからも連携を図りたい」と笑顔を浮かべた。

 野又校長は「出席者の幅を広げながら、需要のある海外に道南の食材をPRしていきたい」と話している。今後は年に1回のペースで実施していく考え。

提供 - 函館新聞社

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