函館市 少子化の影響顕著 総務省人口動態調査

update 2015/7/3 10:24


 総務省は、住民基本台帳に基づく1月1日現在の人口動態調査をまとめた。函館市(日本人のみ)は前年比3038人減少の27万674人で、道内で最も減少数が多く、全国で3番目。渡島管内では同4826人減の41万4270人、桧山管内は同741人の3万9680人で全18市町で減少した。

 全国では同27万1058人減の1億2616万3576人。首都圏1都3県と愛知、沖縄県以外の道府県はすべて人口が減少した。道内は、同3万2323人減の540万8756人で、人口が増えた自治体は札幌市(5217人増)、上川管内東神楽町(187人増)、後志管内ニセコ町(98人増)など6市町村のみ。減少数は函館に次いで小樽市(2228人減)、旭川市(1871人減)、釧路市(1833人減)などが多かった。全国では三大都市圏、道内では札幌に人口が集中する構図が進んでいる。

 函館の場合、出生者が1615人、死亡者が3615人で死亡数が出生数を上回る「自然減」で2000人減少。転出が転入を上回る「社会減」で1038人の減少となった。死亡者数は前年とほぼ横ばいだったが、出生者は122人減少した。社会減による減少数は横ばいのため、人口減少の要因では少子化の影響が顕著となっている。

 市は交流人口の拡大や若者の雇用創出などを柱に地方版総合戦略の策定作業を進めており、減少幅の抑制を図りたい考え。ただ、自然減による減少幅は今後も大きくなるとみており、市企画部計画推進室は「高齢化による死亡数増加と少子化による自然減の幅が大きくなっている。できることから取り組みを進めていきたい」とする。

 道南の自治体では、北斗市は前年比368人減の4万7867人。七飯町はほぼ横ばいで、同36人減の2万8764人。減少数では松前町368人、森町321人、八雲町300人、福島町250人など。ほとんどの自治体で自然減の割合が人口減少に与える影響が大きくなっている。

提供 - 函館新聞社

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