路線価 函館下げ止まり 7年ぶり「新幹線」効果を反映

update 2015/7/2 10:19


 札幌国税局は1日、相続税や贈与税の課税基準となる路線価(2015年1月1日現在)を発表した。函館税務署管内の最高路線価(1平方b)は函館市本町の道道函館南茅部線通りの丸井今井函館店前で、前年と同額の14万5000円と、7年ぶりに下げ止まりとなった。

 道内30税務署管内の最高路線価は、函館など15税務署が前年と同額。上昇は札幌中、北など5署で、前年より1署減った。また、下落は八雲、江差を含む10署で、前年より2署減った。

 函館税務署管内は昨年まで6年連続で下落が続いていたが、今回は横ばいだった。市内新川町の不動産鑑定士、景澤周平さん(景澤不動産鑑定事務所)は「全体として厳しい状況は変わっていないが、底値に近付いた」と指摘。「来年3月の北海道新幹線開業に向け、土地の取り引きで水面下の動きがあるほか、市内ホテルの改修なども行われ、プラス思考で動いている」とする。

 江差税務署管内の最高路線価は、江差町本町の道道江差停車場線通り(五勝手屋本舗前)の2万6000円で、下落率は前年よりも0・1ポイント増え3・7%。八雲税務署管内は、八雲町本町の道道八雲北桧山線通り(渡島信金八雲支店前)の2万8000円で、下落率は同3・1ポイント縮小し、3・4%だった。

 道内約1万5700地点の標準住宅(継続地点)は平均で前年より1・1%下落し、下落幅は前年より0・5ポイント拡大した。

 道内の最高路線価は札幌中央税務署管内の札幌市中央区北5西3、道道札幌停車場線通り(札幌ステラプレイス前)の2279万円(前年比4・9%)で、10年連続で最高だった。

提供 - 函館新聞社

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