渡島14年度 観光客2年連続1000万人超 訪日客36万9000人

update 2015/6/27 10:11


 渡島総合振興局は26日、2014年度の管内観光客数と訪日外国人宿泊客数の調査結果を発表した。前年度比2・1%増の1061万9000人で、3年連続で増加。訪日外国人宿泊客は円安による割安感などが後押しとなり、前年比18・9%増の36万9043人と、3年連続で調査開始(09年度)以来の最高数を更新した。

 観光客の1000万人超は2年連続。同局は増加要因として函館−中国・天津間チャーター便の就航で外国人観光客が増えたほか、春先の好天でサクラ観光などの客数が増加したことを挙げた。

 月別では、夏の行楽期の6〜9月は前年度に比べ5・9〜2%減少したが、このほかの月は増。特に1〜3月は台湾、中国人など外国人観光客が来訪し、1割以上増えた。

 市町の状況は松前や福島、鹿部など6町で観光・宿泊施設の誘客減や他地域とのイベント競合などが原因で減少したが、函館市や森町など5市町で増加。函館市は外国人観光客の増加や北関東・東北などでのプロモーション活動によって前年並みの484万人。北斗市は「桜回廊」をはじめとするイベントの集客が好調で、25万人増の97万人。森町は春のサクラ観光に加え、冬場のスキー客が伸びた。木古内町は下半期で前年を下回ったものの、江差線木古内−江差間廃線に伴う誘客があり、全体で増えた。

 外国人宿泊客の国別状況をみると、台湾が全体の6割を占める23万8542人(前年同期比6・8%)で最多。次いで中国が5万7839人で、前年度の3・6倍に急増した。以降は韓国1万4344人(同3%減)、香港1万3469人(同21・1%減)、シンガポール1万672人(同47・9%増)と続いた。

 同局は「地域と連携しながら来年3月の北海道新幹線開業に向けて誘客を進めたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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