職人の卵 食の原点体感、専門学校生が生産現場見学

update 2015/6/19 10:14


 函館短大付設調理製菓専門学校(野又淳司校長)の製菓衛生師科34人が18日、授業の一環で函館市内のイチゴと乳製品の生産現場を見学した。職人の卵たちは真剣な面持ちで話に聞き入り、食に関わる仕事をみっちりと学習した。

 デザートや菓子の原料供給者からじかに話を聞き、学習意欲を高める狙い。一行は貸し切りバスで、恵山地区で「はこだて恋いちご」を栽培するリュドフレイズ(大越信幸社長)と「函館牛乳」製造の函館酪農公社(柴田満雄社長)を初めて訪問した。

 リュド社は地元の建設資材会社が異業種参入し、2012年から温泉熱を利用したイチゴを通年栽培している。温室4棟で水耕栽培を行い、生産量は年間約20d。大越社長は同地区は日照時間が長く、温泉水を有効利用することで通年でのイチゴ栽培を可能にしたことを説明。また、冷凍技術の進歩によって国内に出回るイチゴの8割を輸入に頼っており、安全な国産イチゴの安定供給が求められているとした。今年から冷凍イチゴの輸出を始めたことも紹介し「北海道、函館ブランドは高い評価を受けている」と強調した。

 酪農公社では、駒井貞二酪農課長が対応。函館、七飯、八雲の33戸から日量34dを集乳し、徹底した衛生管理で製品づくりに励んでいると説明した。パン職人を目指す寺島明音さん(18)は「両社とも衛生面に気を配っており、自分で作る際も衛生管理意識を高めたい」と話した。

提供 - 函館新聞社

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