天津線好調 円安追い風…5月の函館空港
update 2015/6/18 10:23
函館空港事務所がまとめた5月の乗降客数は、前年同月比2・7%増の15万1115人となり、8カ月連続で前年同月を上回った。天津航空(中国)が3月末の定期便就航以来、好調を続けており、全体の伸びに寄与した。円安が追い風となって中国人の利用増につながっている。
国際線で定期便を運航するのは台湾の2社と天津航空。国際線利用者数は同18・9%増の1万5980人となった。台北線は同0・4%減とわずかに減少したものの堅調を維持した。
一方、好調なのは3月末に定期便の運航を始めた天津線。5月は全増の2593人で、搭乗率も就航以来、90%台を維持し、全体を押し上げている。日本支社の津和京子支社長は「円安の影響で訪日客が増加しており、函館に限らず、日本国内との路線はいずれも好調」と話す。現在は週2往復の運航だが、安定的に需要が見込めることから、同社は増便も視野に入れている。
国内線は同1・1%増の13万5135人に増えた。主力の羽田線は同1・8%増の10万1630人だった。日本航空は機材を大型化し、提供座席数を増やした分、利用者も増加。同社函館支店は「パッケージツアーの申し込みが好調で利用者が大幅に増えた。函館から人が動いている印象」とする。
伊丹線は日本航空のほか、3月末から全日空が運航を始めて2社体制となり、利用客も前年同月に比べ3倍超の8526人に増えた。中部線は同1・8%増の7622人。道内は丘珠線が同6・8%減の7182人だった。
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