家庭ごみ 有料化後最少 函館市昨年度
update 2015/6/14 10:15
函館市内で2014年度に排出された家庭ごみの量は、前年度比1710d減の6万2579dと、02年度からのごみ処理有料化以降最も少なかった=別表。無駄なごみを出さないエコ意識が市民に浸透していると同時に、市環境部は「昨年4月の消費税増税後の買い控えなどが影響したのでは」とみている。
家庭ごみの内訳は、燃やせるごみが前年度比1183d減の4万8797dで、減少分の大部分を占めた。燃やせないごみは同190d減の5371d、缶・瓶・ペットボトルも同133d減の4787dと続き、ともに前年度の増加傾向から減少に転じた。これらから市民一人1日当たりの排出量は630cとなり、前年度から10c減った。
4月の総排出量を見ると、前年度から323d減少の5410dとなっており、消費税増税の影響があることがうかがえる。
ごみ処理の有料化と同時にプラスチック容器包装の分別収集も行われており、近年の家庭ごみ排出量は6万d台で推移。中でも燃やせないごみは、05年度から廃プラスチックや繊維類などを燃やせるごみにしたことで大幅に減り、埋め立て処分場の負担軽減につながっているという。
市は4月から施行している「第3次市一般廃棄物処理基本計画」(15〜24年度)で、ごみ排出量などの目標値を設定。家庭ごみに関しては19年度に5万7304d、24年度までに5万2141dに減量するとし、環境啓発や再資源化を呼び掛けている。
再資源化に関しては、昨年10月から使用済みの携帯電話やヘアドライヤーなど小型家電を回収するリサイクルボックスを市内10カ所の公共施設に常設し、半年間で7・3d集めた。また、今年4月からは市環境部庁舎1階で古着の拠点回収を始め、月2dほど集まっており、同部は「啓発、回収に効果的な方法を模索しながら、市民のごみの減量化意識を高めていきたい」としている。
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