道新幹線、JR北が来月からDC1年前プレ企画
update 2015/6/9 10:28
JR北海道は8日、北海道新幹線開業後の2016年夏に展開する大型観光企画「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(DC)」の1年前プレイベントとして、今年7月から「青森県・函館観光キャンペーン」を行うと発表した。青函トンネル開業時に函館−青森間を結んだ快速「海峡号」の1日限定復活や、青函や道南を周遊する商品を重点販売し、新幹線開業と本番のDCに向けて弾みを付ける。
キャンペーンは新幹線開業後とDCの誘客を占う意味でも重要なものになる。期間は7月1日〜9月30日で、テーマは「津軽海峡でつながる物語」。開催エリアは本番のDCと同じ青森県全市町村と道南11市町。キャッチフレーズも本番と同じ「ひと旅 ふた旅 めぐる旅。青森⇔函館」を使う。
主な旅行商品として、津軽海峡をまたいで函館と下北半島の観光スポットを訪ねるものや、函館港まつりと青森ねぶた祭りの両方を楽しむものなど、青函両地域を周遊する商品を用意。大間のマグロと大沼でのランチを味わう3日間の旅は食にスポットを当てたほか、津軽海峡フェリーの函館と大間を結ぶ「大函丸」を利用するのも特徴だ。
また、7月4日には、1988年から2002年まで海峡線を走っていた快速「海峡号」を1日限りで復活させる企画も行う。函館発青森泊の1泊2日コースや夜行コースがある。同じ列車ではないが、当時の雰囲気を味わってもらう趣向だ。
中には新幹線開業後の道南各地への送客や二次交通、函館で滞在日数を増やしてもらうことを意識した商品やプランも。大沼のレストランやホテルで同じコンセプトのランチを提供する「大沼三昧。」や、定期観光バスと路線バスが3日間、乗り放題になる「江差・松前千年北海道手形」などだ。同社観光開発室は「これまで地域の観光事業者や自治体と連携して取り組んできた観光素材の発掘やブラッシュアップの成果を盛り込むことができた」としている。
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「復活海峡号」に関する商品は9日午後2時から、旅行センターのツインクルプラザなどで発売する。問い合わせはツインクルデスク(電話011・219・5489)へ。
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