青函観光、大阪でセールス…全日空など

update 2015/6/7 10:37


 関西から青函圏への誘客拡大を図ろうと、全日空函館支店と青森営業所、両地域の観光事業関係者らが4、5日、大阪市内で合同のセールス活動を繰り広げた。来年3月の北海道新幹線開業に合わせ、関西方面からは空路の大阪伊丹線を利用してもらい、青函に観光客を呼び込む狙いだ。一行は大手旅行会社を精力的に回り、青函の魅力をアピール。「津軽海峡をまたぐ周遊ツアーの造成を」と強く訴えた。

 新幹線開業に向けて函館市などは時間短縮効果が大きい首都圏や東北、北関東でのプロモーション活動に力を入れている。一方、大阪など西日本からは距離が長いため、すべて陸路という移動方法は現実的でないと関係者の見方は一致している。

 そこで関西方面に対して描く戦略はこうだ。函館、青森はともに伊丹線があることから、空路で函館に入ってもらい、青森から出る。もしくはその逆。その間に新幹線やフェリーを組み合わせた青函周遊観光を楽しんでもらう−。

 全日空は函館、青森ともに伊丹線を運航してることから、今回のセールスプロモーションを企画。両地域の観光事業者や行政に呼び掛け、約30人が参加した。函館側は函館山ロープウェイや五稜郭タワーなどの観光施設、ホテル、バス会社などが宣伝資料を片手に大手旅行会社を回った。

 訪問先は多くの顧客と販売力を持つJTBや近畿日本ツーリスト、日本旅行、読売旅行など。全日空大阪支社のセールスマンが同行し、2日間で10カ所以上を訪れ、商品造成や北海道・東北地域の担当者に売り込みをかけた。

 函館側が「新幹線開業に合わせ、函館アーリナやフットボールパークが完成する。季節ごとのイベントも豊富」とアピールすると、青森側は「津軽と下北2つの半島で趣きの違う観光を楽しめる」と紹介。旅行会社の担当者からは「大阪の人は新し物好きで、新幹線開業という話題には絶対に関心を持つ。青函のツアーは可能性がある」と上々の反応を引き出した。

 関西方面へのアプローチが課題だったため、参加者も手応えをつかんだ様子。観光バス事業を展開するHKBの田中富雄社長は「観光客が増加する新幹線に向けて弾みを付けることができた。担当者に青函の印象を残すことができたのではないか」と成果を語った。

提供 - 函館新聞社

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