市補正予算案に「GLAY4部作」
update 2015/6/6 10:11
函館市は5日に発表した本年度の補正予算案に、函館出身ロックバンド「GLAY」と連携した4つの事業予算を盛り込んだ。7月に函館アリーナで行われるこけら落とし公演の開催経費をはじめ、メンバーをかたどった巨大レリーフの制作を発表。回遊型イベントの開催など、工藤寿樹市長は「GLAY4部作」と名付け、人気バンドの全面協力を得て地域の活力向上につなげたい考えだ。
市経済部によると、GLAYのレリーフは、2017年3月に本町地区の複合ビル内に開設予定の市民交流プラザに設置し、若者の滞在拠点として整備する施設のシンボルアートとする。総事業費9510万円のうち、今回の補正予算案に2873万円を計上した。
デザインはGLAY側と協議中だが、「(13年7月の)緑の島での野外ライブを想起させるもの」(同部)とし、等身大以上の大きさのメンバーが並ぶ巨大アート作品となる見通し。さらにからくり時計の機能として、時報代わりにGLAYの楽曲が1時間に1回流れる仕組みを持たせる。函館から日本を代表するバンドへと登り詰めたGLAYに思いを重ね、「市民交流プラザを若い人たちが自分たちの思いを実現する場所にしたい」とする。
一方、7月25、26の両日に予定する函館アリーナのこけら落とし公演の開催経費として2500万円を計上。工藤市長は「GLAYのライブで、函館にイベント、コンベンションが開催できる施設ができたことを全国に発信できる」と強調する。ライブに合わせ、同18日から9月6日まで、市内一円でGLAYとタイアップした宝探しイベントの開催を企画、関連経費500万円を盛り込んだ。
メンバー4人にかかわる謎解きの要素が含まれた地図を手に市内のスポットを巡って宝探しを行い、報告者には景品が当たる催し。市観光部は「GLAYファンに聖地・函館の魅力を体感してもらいたい。夏場の着地型観光のコンテンツとして誘客につなげたい」とする。
このほか、道内の官民でつくる北海道新幹線開業戦略推進会議が主体となり、GLAYに開業PRソングの制作を依頼。市側の働きかけで実現したもので、市の負担金250万円を計上した。
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