函館市昨年度決算見通し、一般会計24億円の黒字

update 2015/6/4 10:36


 函館市は、2014年度の決算見通しをまとめ、一般会計で約24億円の黒字となることが分かった。過去最高だった13年度決算(約15億円)の黒字額をさらに上回り、市民税収入など歳入の改善とともに、執行残額や経常経費の見直しを進めたことで歳出でも予算額を大幅に下回った。市は6月の第2回定例市議会に提出する補正予算案に繰越金として計上、工藤寿樹市長の2期目の政策予算の財源などに活用する。

 市の昨年度の一般会計は約1379億円。市財政課によると、歳入では市税の収納率改善などで2億7000万円、譲与税や交付金で3億3000万円、予算より増加した。特別交付税でも約1億円上回り、計9億4000万円増えた。

 歳出では執行残額などの不用額が3億9000万円、各部局の経常経費で5億円、留保していた予備費の5億円などを合わせ、当初の見込みを15億8000万円ほど下回った。

 このうち、約4億2000万円は生活保護費など国や道から概算交付を受けていた補助金の返還に充て、実質の黒字額は20億円程度となる。約12億円は基金に積み立て、残り8億円程度を本年度予算の補正財源として活用する。

 今後の財政見通しでは、10月に行われる国勢調査では前回(2010年)調査と比較して人口が減少することが確実で、16年度以降の地方交付税の減少が見込まれている。同課は「交付税の減収に加え、消費税の再増税時には歳出の増加にもつながる。これらのマイナス要素が課題になる」としている。

提供 - 函館新聞社

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