市立3病院、5年ぶり赤字見通し

update 2015/6/4 10:36


 函館市病院局は3日、市立3病院(市立函館、恵山、南茅部)の2014年度経営実績をまとめ、3病院合計で9億5168万円の赤字となる見通しを明らかにした。赤字決算は5年ぶり。13年度に解消した累積赤字も再び約9億円に戻るとしている。

 同日開かれた市病院事業経営改革評価委員会(岩田州夫委員長)で報告した。

 市立函館は昨年度、8億3258万円の赤字。市立函館の1日平均の入院患者数(一般)は467・1人で、予算目標に対し18・9人下回った。新規入院患者数も前年度実績から136人減の1万1369人にとどまった。

 国が定める診断群分類別包括評価(DPC)の係数が下がったことによる診療報酬の減収や、道南ドクターヘリ導入に伴う病院の改築で入院制限を行ったことなどが影響した。入院収益の実績見込みは14年度当初予算よりも7億7843万円減で、同病院は「病院工事による騒音などが影響し、予定以上に入院制限を行わなければならなかった」と説明した。

 一方、恵山病院は1335万円の赤字、南茅部病院も1億574万円の赤字。ともに退職金の増加と、立地地域の人口減による入院患者数の減少が大きく影響した。

 同局は本年度の資金過不足額を、赤字予算ながら5億9564万円改善のマイナス3億5604万円に掲げた。市立函館は、1日平均の入院患者数(一般)を12・9人増の480人とし、1日1人あたりの収益も6万8900円と、14年度から約2300円増やす目標値を設定。病院工事終了後から病床をフル稼働させるとともに、民間コンサルタント業者を通したコスト管理に努め、収支改善に取り組む考えだ。

提供 - 函館新聞社

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